日本酒は奈良から始まった。57蔵が集う『KIGEN』が5月、奈良で初開催
KAMPAI編集部
清酒発祥の地・奈良で、全国規模の日本酒フェスティバル「KIGEN Japanese Sake Fest 2026」が2026年5月29日(金)から31日(日)の3日間、奈良県コンベンションセンターで初めて開催される。奈良県内22蔵に県外35蔵を加えた計57蔵が顔をそろえ、来場者は3日間で約3,000人を見込んでいる。
主催はKIGEN Japanese Sake Fest実行委員会(事務局:株式会社エヌ・アイ・プランニング)、後援は奈良県と奈良市。コンセプトは「起源から、世界へ。」。日本酒のルーツとされる奈良という舞台から、全国の酒蔵とともに世界へ発信していく、という構えだ。
なぜ奈良なのか
日本酒の起源は奈良にあると言われている。室町時代に奈良の正暦寺で「諸白(もろはく)」と呼ばれる現在の清酒の原型がつくられた、というのが定説だ。にもかかわらず、奈良で全国規模の日本酒フェスが開かれるのは今回が初めてだという。
イベントには清酒発祥の地・正暦寺の住職が蔵元と並んで登壇するセミナーも組まれている。「起源から、世界へ」というコピーが空回りしないよう、舞台の選び方そのものに意味を持たせた構成になっている。
57蔵に加えてクラフトサケ、ワイン、クラフトビールも
ラインアップは奈良県内22蔵+県外35蔵。さらに、近年存在感を増しているクラフトサケ、奈良県産のワイン、地元クラフトビールの醸造所もブースを並べる。日本酒の「伝統から革新まで」を一度に体験できる設計だ。
会場は屋内のコンベンションホールABCと、屋外の天平広場の2エリアに分かれる。屋内が蔵元ブース・酒ブース・ペアリングランチショー・トークショー、屋外がグルメブースと物販ブース、という棲み分けになっている。
「飲む」だけでなく「学ぶ・感じる」
体験型のコンテンツが目玉だ。
奈良のミシュランシェフと蔵元が共演する「ペアリングランチショー」は、奈良の食材と地酒を一皿ごとに合わせていく事前予約制の限定企画。「来場者参加型トークショー」では、蔵元や米の生産者が登壇し、一杯の酒が生まれる背景を語りながら、ここでしか飲めない限定酒を提供する。
主催者は来場者層として20〜40代の体験志向の人や訪日客を想定しているという。「量より質」「文化体験」を求める層に向けて設計した、という言い方をしている。
チケットの仕組み
基本プランはオリジナルお猪口、和み水(500ml)、デジタルチケットの組み合わせ。入場口でQRコードをかざして会場に入り、銘柄ごとに設定された枚数のデジタルチケットを使って一杯ずつ飲んでいく方式だ。
1杯あたり2〜4枚が目安で、チケットは追加購入も可能。気に入った銘柄はその場でスマホから取り寄せ注文ができ、イベント終了後1〜1ヶ月半で自宅に届く仕組みになっている。
屋外の天平広場(グルメブース・物販ブース)はQRコードがなくてもキャッシュオンで楽しめる。「ちょっと覗いてみるか」という入口があるのは親切だ。
開催概要
- イベント名: KIGEN Japanese Sake Fest 2026
- 会期: 2026年5月29日(金)16:00〜20:00(前夜祭)/30日(土)11:00〜17:00/31日(日)11:00〜17:00
- 会場: 奈良県コンベンションセンター(奈良市三条大路1-691-1、近鉄新大宮駅から徒歩約10分)
- 主催: KIGEN Japanese Sake Fest 実行委員会
- 後援: 奈良県、奈良市
- 公式サイト: https://kigen-jsf.jp
清酒発祥の地で、全国の蔵が一堂に会するのは確かに珍しい機会だ。来年以降も続いていけば、奈良の初夏の風物詩になるかもしれない。次回の発表を待ちたい。