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特集

酒蔵ツーリズム

日本酒に興味を抱いた人なら、酒蔵を1度覗いてみたいと思うのがもっともだろう。蔵に踏み入れたときに鼻孔をつく麹の香り、無駄のない職人たちの所作、そして米が酒へと変わる神秘的な過程を目の当たりにすることで、日本酒への理解と愛着が一層深まるに違いない。

さらに酒蔵はたいてい田舎にある。風光明媚な観光名所をめぐり、その土地のグルメに舌鼓を打つ。「酒蔵ツーリズム」という名の、ありきたりではない、とびっきりの旅行ができそうだ。

ところが、見学を許可している酒蔵は少ない。

最大の理由は、品質管理上のものだ。日本酒造りには、麹菌や酵母といった微生物が欠かせない。蔵ごとに独自の微生物が棲みついており、これが酒の個性を生み出している。

実は、見学者を受け入れている数少ない酒蔵は、見学者用の動線整備や専属スタッフの配置など、設備投資や人員配置によって品質管理を実現させている。

この連載では、そんな貴重な機会を提供してくれている蔵を紹介していきたい。

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