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能登の酒蔵5蔵が大丸松坂屋を巡る "飲んで応援"の限定1,000本

KAMPAI編集部

能登の酒蔵5蔵が大丸松坂屋を巡る "飲んで応援"の限定1,000本

能登半島地震で被災した酒蔵5蔵のお酒が、全国の大丸・松坂屋9店舗で限定販売されている。「能登の酒を止めるな!」プロジェクトの一環で、大丸松坂屋百貨店が賛同して実現した企画だ。期間は4月1日から5月31日まで。各蔵200本、合計約1,000本が用意されている。

参加しているのは、数馬酒造鶴野酒造店白藤酒造店日吉酒造店松波酒造の5蔵。いずれも石川県の能登町か輪島市に蔵を構える。

造れなくなった蔵が選んだ方法

能登半島地震で蔵が損壊し、自分たちの設備では酒を造れなくなった蔵がある。そこで選ばれたのが、県内外の蔵に場所を借りて醸造する「共同醸造」という方法だった。

鶴野酒造店と日吉酒造店は、石川県白山市の吉田酒造店(銘柄「手取川」)の蔵で仕込んだ。松波酒造は、愛知県岡崎市の丸石醸造(銘柄「二兎」)と組んでいる。ラベルには両方の蔵の名前が並んでいて、共同醸造ならではの一本であることがひと目でわかる。

一方、数馬酒造と白藤酒造店は自社で醸造を再開している。数馬酒造は能登産の特別栽培米で仕込んだ「竹葉 純米吟醸 原酒」を、白藤酒造店は仕込み水の代わりに日本酒を使う貴醸酒(きじょうしゅ)を出品した。

5蔵5本、それぞれの一本

今回の企画で並ぶのは、以下の5本だ。

  • 数馬酒造(能登町):竹葉 純米吟醸 原酒 720ml 2,090円
  • 鶴野酒造店(能登町):谷泉×手取川 山廃貴醸酒 生原酒 720ml 2,695円
  • 白藤酒造店(輪島市):奥能登の白菊 貴醸酒 2025BY 500ml 3,520円
  • 日吉酒造店(輪島市):金瓢白駒×手取川 生 720ml 2,200円
  • 松波酒造(能登町):大江山×二兎 生酒 720ml 3,300円

共同醸造の3本は、いずれも生酒や生原酒で出荷されている。フレッシュな状態で届くのは、百貨店の酒売場という流通だからこそかもしれない。なお、取り扱い商品は店舗によって異なる。

蔵元が売場に立つ

この企画のもうひとつの特徴は、蔵元や杜氏が直接売場に立つことだ。試飲販売を行いながら、酒造りや復興の話を伝える。巡回スケジュールは以下のとおり。

開催期間 店舗 蔵元来店期間 来店蔵元
4/1〜21 大丸東京店 4/1〜5 鶴野酒造店
4/15〜19 松波酒造
4/8〜14 大丸神戸店 4/8〜12 日吉酒造店
4/15〜21 大丸京都店 4/15〜19 数馬酒造
4/22〜28 松坂屋上野店 4/22〜26 鶴野酒造店
4/29〜5/8 大丸心斎橋店 4/29〜5/3 松波酒造
5/6〜12 大丸札幌店 5/6〜10 日吉酒造店
5/13〜19 松坂屋名古屋店 5/13〜17 松波酒造
5/20〜26 松坂屋静岡店 5/20〜24 白藤酒造店
5/27〜6/2 大丸福岡天神店 5/27〜31 白藤酒造店

復興会議や蔵の復旧作業と並行しているため、来店予定は変更になる場合がある。

「造れなければ終わる。売れなければ次がない」。このプロジェクトの言葉は重い。ただ、百貨店の売場に並んだ5本を見ると、どの蔵も止まっていないことが伝わってくる。近くの店舗に巡ってきたら、1本手に取ってみてほしい。

能登の酒を止めるな!プロジェクトは、能登官民連携復興センターの「能登復興支援事業」および「能登復興応援基金」の助成を受けて運営されている。