高価格帯日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」が、5月22日に結果発表された「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ) 2026」のSAKE部門で大きな成果を出した。フラッグシップの『百光 別誂(びゃっこう べつあつらえ)』が純米大吟醸の部で山形トロフィー、『弐光(にこう)』が普通酒の部で新潟トロフィーをそれぞれ獲得した。さらに、ブランドのラインアップ全7商品がメダルを受賞している。

IWCは英国発の世界最大規模のワイン品評会で、SAKE部門は2007年に設立された。日本国外で行われるSAKE審査会としては最大級のもので、毎年ロンドンで開かれている。今年はSAKE部門設立20周年の節目ということで、初めて広島で審査会が行われた。総勢70名の審査員が、1,738銘柄をブラインドテイスティングで評価したという。

ラインアップ全7商品がメダル獲得

SAKE HUNDREDの全商品の結果は次のとおりだ。

  • 『百光 別誂』純米大吟醸の部 ゴールドメダル+山形トロフィー
  • 『弐光』普通酒の部 ゴールドメダル+新潟トロフィー
  • 『百光』純米大吟醸の部 ゴールドメダル
  • 『天彩(あまいろ)』純米の部 シルバーメダル
  • 『深星(しんせい)』スパークリングの部 シルバーメダル
  • 『白奏(はくそう)』スパークリングの部 シルバーメダル
  • 『現外(げんがい)』古酒の部 シルバーメダル
  • 『礼比(らいひ)』熟成酒の部 シルバーメダル
  • 『思凛(しりん)』純米大吟醸の部 ブロンズメダル

出品した全銘柄が漏れなくメダルにのっている。スパークリング、古酒、熟成酒と幅広いカテゴリーで結果を出しているのが特徴的だ。

トロフィーをとった2本はどんな酒か

山形トロフィーを獲得した『百光 別誂』は、SAKE HUNDREDのフラッグシップ。原料米の山田錦を200時間以上かけて精米歩合18%まで磨き上げた、純米大吟醸だ。製造は山形県の楯の川酒造。720mlで27,500円(税込・送料別)。

審査員のテイスティングコメントには「ストロベリーやバナナ、綿菓子、フロリダオレンジやピーチコンポート、エルダーフラワー、マジパン、シナモンのニュアンス。低温で味わうことでその真価を発揮するリッチな味わいで、複雑味とエレガントな熟成感がもたらす、マシュマロを思わせる奥深い余韻に満ち溢れています」とある。果実から菓子、スパイスまでフレーバーの語彙がやたら多いのが面白い。

新潟トロフィーをとった『弐光』は、ブランドのセカンドフラッグシップだ。製造は新潟県の白瀧酒造。720mlで9,900円(税込・送料別)。

こちらの審査員コメントは「ジャックフルーツやマスカット、レモンソーダを思わせるアロマ。口に含むと、素晴らしい果実味とともに豊かなミネラル感が広がり、フィニッシュには、爽やかな酸味と綿菓子のようなほのかな甘みがつづきます」。トロピカルフルーツやレモンソーダで表現される日本酒、というのもなかなか想像しがたいところがある。

県名トロフィーという賞のしくみ

今回SAKE HUNDREDが獲得した「山形トロフィー」「新潟トロフィー」は、各カテゴリーのトロフィー受賞酒には一歩及ばなかったものの、それに次ぐ高評価を得た銘柄に、産地ごとに授与されるものだ。1,738銘柄から60銘柄がトロフィー級に選ばれている。

2007年に始まったIWCのSAKE部門は、海外の日本酒評価の流れを大きく変えてきた経緯がある。広島で20周年を迎えたタイミングでの全商品メダル+ダブルトロフィーは、SAKE HUNDREDにとっても節目になりそうだ。次の結果発表もまた追いかけてみたい。